フィアデルフィア美術館が古い美術館なのに、エンターテイメントにあふれていてなかなか面白い
マンハッタンからフィラデルフィアまで行ってきました。バスで2時間くらいです。
アート系美術系デザイン系の方に特におすすめなフィアデルフィア観光といえば、フィアデルフィア美術館(Philadelphia Museum of Arts)です!
今まで世界各国の美術館をコツコツ巡ってきたのですが、その中でもなかなかおもしろい美術館でした。
あと日本の美術館と違って、かなりクリエイティブに溢れているイベントもあるので、そちらも紹介します。
特に「アートハッカソン」は私的にとても参加してみたいと思いました!
フィラデルフィア美術館って?
ゴッホのひまわりを始め、ロートレックのThe Dance at Moulin Rougeなど有名な作品がたくさんがあり、ゆっくり回っていると全く1日では回りきれない大きな美術館です。
また絵画だけでなく、急に日本庭園になったり、甲冑が置いてあったり、昔のだまし絵があったりと、ここは本当に美術館?な展開がいろいろ楽しめます。
ただ、映画ロッキーでトレーニングのためにロッキーが階段を駆け上がっていたのが、このフィアデルフィア美術館で、それで有名だったりもします。
今ではロッキーの銅像が階段下に置かれています。
通称ロッキーステップを上がって・・
フィアデルフィア美術館!
美術館の中身
ゴッホ「ひまわり」
ロートレック「The Dance at Moulin Rouge」
ダリの「茹でた隠元豆のある柔らかい構造(内乱の予感)」
窓の光で見にくくてすみません。(というかこんなに光が当たるところに作品が展示されていて大丈夫なのだろうか・・)
いきなりの洋館!
甲冑も。
現代美術もあります。難しい・・。
これもコンテンポラリーアート。
かと思うと美術館の中にいきなりの日本庭園!スケールがすごい。
どこまでが絵?こんなかわいいだまし絵も昔から描かれていたんですね。
もう本当に1日使うくらい大きな美術館で、しかも驚きの展示がたくさんあり、大満足です。
他にも楽しそうなイベント目白押し
絵をみんなで描くイベントがあったり、
ヨガの教室があったり、
ゲームをプレイしたり、
60年代の映画をポップコーンを食べながら見たり、
有名シェフのお料理教室があったり、
新しい展示のオープニングパーティをしたり、
アートハッカソンなんてものも!これは下記にさらに説明します。
アートハッカソンについて
テーマは美術館の作品をいきいきさせるアプリ。
金曜日の夜から週末2日を使います。
ちなみに1位は賞金$1000。なかなか高額ですね・・!
イベント名:「パワーオブアートハッカソン」
フィアデルフィア美術館で初めてのハッカソンを開催。
作品のiBeaconやデータ、そして作品とのインタラクティブな経験を来場者の方に与えるようなアイディアを形にしてください。
プロジェクトへの挑戦について
目指すのは、ユーザーエクスペリエンスを大切にした美術館を作ること。
そのために、来場者の方には簡単に使えるツールでギャリーや作品を見て感じたことをシェアしてもらったり、例えば、美術品を「傑作」や「愛と絶望」などとテーマ付けして楽しんでもらったり・・可能性は無限大。
その中ではソーシャルメディアも重要な位置付けだと言えます。来場者の方には美術館での経験をシェアしてもらいたいと思っています。
優勝した方には、フィラデルフィア美術館に訪れる、何千人もの来場者の方の美術館での経験をより良いものにしていただくツールを提供してもらう可能性があります。
ツールとリソース
下記のものが提供されます。
・美術品に取り付けられた350以上のiBeconとパブリックスペース
・全ての美術品のデーターベースとそれに関わるメディア
・チームがブレインストーミングと開発を行える場所
・食事と飲み物
・美術館のガイド、作品キュレーターそして解説者とのギャラリーツアー
・美術館の開館時間の延長
・チュートリアルとフィードバック
評価基準
・コンセプトはオリジナリティが溢れるか?
・テクノロジーと美術館のコレクションをふんだんに使ったものであるか?
・現存するデジタル製品との住み分けはされているか?
実現性
・定義やアウトラインが明確で、ゴールまで道筋立てているか?
・技術面でのクオリティやデザイン面での素晴らしさがあるものか?
・拡大の可能性があり、実現可能なものであるか?
エンゲージメント
・利用者のエンゲージメントとモチベーションをどうやってあげるのか?
・来場者同士や美術品との新しいインタラクティブなツールになっているか?
・アートとのソーシャルエクスペリエンスを実現できているか?
スケジュール
1日目
6:00–8:45 p.m.
ウェルカムレセプション
2日目
9:00 a.m.–9:00 p.m.
美術館内探索とプロトタイプの作成。
3日目
9:00 a.m.–noon
第一回目評価時間
Noon–1:30 p.m.
ファイナリストの最後の調整時間
2:00 p.m.
5チームのファイナリストへのオーディエンスからの評価時間
4:00 p.m.
クロージングレセプション
IoTな感じです。
試みも面白いし、初めてのハッカソンですし、さらに美術に興味がある人にはとってもおもしろそうなイベントですよね。
フィアデルフィア美術館だでなく、アメリカでは美術館発で行う面白いイベントがたくさんあります。美術館からこんなイベントを発信してくれるなんて、驚きです。
このように日本でイメージするような美術館とはスケール的にもエンターテインメント的にも離れた、興味深い美術館でした。
アメリカ人のアートへの触れ合い方や、感性の育ち方を垣間見れた気がしています。
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