The Gardian、Vox Media、BuzzFeedによる、これからのアメリカのジャーナリズムについてのセミナー行ってきた。
Parsonsデザイン大学で開催されたパネルディスカッションに行ってきました。
テーマをざっくり訳すと「デジタル社会におけるこれからのニュースのあり方」でした。オーディエンスの半分以上が業界関係者で、かなり注目度の高いイベントだったようです。
The Hunt for News Products of the Future
イベント概要
The Hunt for News Products of the Future - The New School
アメリカを大表するメディア会社の皆さんが、新しいメディア(インターネットやスマホなど)にどのように対応して情報を届けていくかということがテーマでした。
オーディエンスの半分がジャーナリストなど業界関係者。そして会場では軽食とワインまで振舞われて、ちょっとしたパーティのような感じにさえなっていました。
学生(おそらく大半はパーソンズの)も多く、業界とのコネクション作りにとても良さそうな場でした。
パネリストの皆さんのサイト
イベントの動画
ちなみにこちら↓で全てが見れますので、興味のある方はチェックしてください。
英語が早いのですが・・。
メモ
メモを取っていたのですが英語がとても早かったのと、ジャーナリズムについてあまり知識がなかったので、あまりうまくメモできませんでした。致命的なミスは男性二人がいたのですが、二人の声が似すぎていて混同、二人共を「男」とメモっていました・・。とりあえず参考程度に、一応メモを載せます。
真実を知りたかったら、動画を見たほうがいいです・・。
男(多分Aron)
デザインといえば、ネットのインタラクティブさに注目している。
インタラクティブにやろうと、デザイナーとプログラマーで21人くらいのチームを作った。編集ツールを作ったり。ホワイトレーベル?を作ったり。
そのチームでオリンピックのプロジェクトを行った。ただそれはとてもバカな結果に。努力でなんとかなればなるしょ!って思ったら、なんともならなくて、結局チームは崩壊した、それはバンクーバーの時。なのにロンドンでもさらに失敗してしまった。
男(多分Trei)
ITわかる人手をあげて~って感じでチームを作った経験というのはある。CMS(コンテンツマネジメントシステム)の大切さが分かった。
でもプロダクトの話になると、何をマーケットに持っていくかというところ、価値をどうやってユーザーに届けるかというの、それがユーザーにとってどれくらい良い経験になるかというのを考えるのが重要。ユーザーの行動履歴も見る。
UXを考えることは本当に大切。
Stacy-Marie
すでにいるユーザーは誰なのか。考えるのは確かに重要。
男(多分Aron)
バズフィードでは必要ないでしょうけど。伝統的なユーザーの話を聞いたり。ワシントンポストとかも同じこと。ユーザーを集めて話を聞く。
ニュースアプリなどについていくのはレガシーな機関には大変。
Stacy-Marie
3つのゴール。ニュースであること。ビジュアルを使うこと。ユーザーエクスペリエンスを上げる。でもみんなオーディエンスって言ってるなぁ。
男
ニュースプロダクトってなんだろうって考える。物語はなんだろう、と。
以前、マップのプロダクトを作った。レストランレビューなどが載っているようなもの。でもただのインフォメーションじゃなくて、どこに行くべきかというサジェストだったり、マップ以上の働きをするもの。バーチャルアシスタンス。リズミカルに質問に答えてくれるような。
Stacy-Marie
オーディエンスのことを考えるとは。フォーカス。良い経験を与えてあげられているか。
男
1日の終わりには何がゴールだったかというのを確認し、ペース配分をする。編集チーム、ニュースチーム、プロダクトチーム。日の締め切り、時間の締め切り、タイムライン。プレッシャーもそれぞれ違う。ただ目的は一緒。ユーザーに一番良い経験は何になるか。
素晴らしいプロダクトを作るのは何ヶ月もかかったりする。
Stacy-Marie
いろいろなタイプの人たちがチームで行動して、素早く対応している。
iOSデザイナーの横に編集者が座ったり、そばにはニュースジャンキーがいたり。
翻訳するのまたタイムラグが生まれるので、素早く。
Aron
ガーディアンでは、プロダクトはどちらかに寄らなきゃいけないということがあれば、ビジネス、コマーシャル側によるべきと考えている。私たちはコネクターと思っている。広告用の編集チームがいるのもとても役立っている。ジャーナリストとして、コマーシャルサイトのことを嫌だなぁなど疑ったりしたことはない。
男
インタラクティブ。コラボレーティブ。ただそれは大きなチームになると難しくなってくる。ブランドの構築、どうやって進めていくか。コミュニケーションにフォーカスすることも重要。このパワフルなコラボレーションをどうやってこれを続けられるだろうか?と考える。
急にオーディエンスからの発言(ライブブロードキャストの人で、司会者とSmithsonian Magazineで同僚だった模様。)
ネットの黎明期からテクノロジーはいっぱいある。これまで歴史的に新聞に何が起こってきていたか?昔から何をやっているかというのを見てもらいたいところ。
男
新聞産業はおかしいところがある。現状は辛い状況。編集、コマーシャル、プロダクトが全て同じ方向に行くよう、何が素晴らしいUXになるか考えて知ることは重要。
ちなみに、現在デジタルアドビジネスにプロがいるから、今のところ何とかなっている。ただ人材の確保は実は課題。いろんなところに顔だして見つけなくてはいけない。
実はワシントンポストなどはもう強豪じゃない。Facebookが強豪なのだ。
Stacy-Marie
最初はチームはない状態。皆さんもどうやって時間を使っているか、エナジーを使っているか、いろいろなことに好奇心を持って欲しい。明日はどうなるのかわからない。すべてを見て、すべてを読んで。私はゲームだってプレイする(本当はゲームは好きじゃないけど)。ティーンのトレンドも追う。
男
ユーザーとのインタラクションは欠けがちな要素だと思う。
会場からの質問
私はビジネスと編集の狭間にいるポジション。セールスフォース、編集ツール、facebookどういう風に使うと効果的?
Stacy-Marie
まずはフォーカスして。ただ、本を読んだり他のことをするようにもして。
会場からの質問
未来のニュースについてどちらのサイドがついていくのに厳しくなってくるか。ビジネスサイド?編集サイド?
男
レベニューへの責任が一番。ちゃんと会社が成功するかというところに重きを置いて考えるのが重要。
Stacy-Marie
賛成。会社にとって何が良いのかと啓蒙はしている。
会場からの質問
ネイティブアドはどうやってお金を集めるのか?
男(多分Aron)
実際どこも苦労してる。私たちも新しい戦略を出したばかり。3年ストラテジー。
やるべきことは、新しい売り上げを立てるということだけだと思っている。デジタルアドバタイジング。今までにない新しい商品を作る。毎日やってる。デジタルディスプレイモデルはそんなにもう良くないと思ってる。記事はこっちのサイトに来ないで、FB上などで読まれちゃうからね。アド商品にはもう一度考え直さなくてはいけないと思ってる。
男
記事においてあるディスプレイ広告を大きくしても何もならない。ユーザーのエクスペリエンスを考えて。
Stacy-Marie
編集側だと忘れがちだけど、どうやってお金を稼いでいるのというのは全員が分かっている必要がある。
会場からの質問
セールスと編集からの意見はどのように扱っているのか?
男2
ガーディアンは50、50。(セールスと編集)
確かにいろんなテクノロジーがありすぎて、どれをやるかやらないかを決めるのは大変。でもやっぱりデータに基づいて、どれをやるかは決める。あと対応言語についても同じようにしている。
Stacy-Marie
クリエイティブを大切にしたいと思っている。編集の力をなめないほうがいい。
男
いろんなブランドを持っている。何度もイテレートする。ビジョンを持つ。違うアイディアをトライする。
以上です。
実は最後に、黒人の女性の方が、ジャーナリストたちはなんだか高飛車なところがある〜〜〜のような意見を言っていて、びっくりしました!終了後、あんたの言ってることはもっともだったぜ!っと他のオーディエンスに話しかけられているのを見ましたw
私の聞いた限りをまとめると、ユーザーエクスペリエンスを大切に何を行っていくか考えつつ、売上もきちんと追いつつ、優先順位を決めて行動しておこう。今までの既成概念にこだわるな!という感じかなと思いました。どこの業界でもやっぱりUXは重要視されていますね。
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